jim氏作「蜘蛛退治の依頼」をプレイ

極めて完成度の高い退治系シナリオです。


ストーリーは、村人の依頼で、洞窟に巣くう巨大な毒グモたちを退治しに行くというありふれたものです。
しかし、探索部がむちゃくちゃ作りこまれていて、オートマッピングから能力判定、キーコード対応など、カードワースのシステムの魅力を余すことなく引き出しています。
また、探索中のイベントそれぞれが非常に丁寧に作られており、演出面も見事でした。
バトルバランスについてもよく練られており、特に毒効果が巧みに使われていました。


いわゆる「退治シナ」としては最高峰の作品だと思います。
ちなみに、きちょうじはレベル4で挑戦。突撃度は0%でした。

Mo3氏作「伝説のスパイス」をプレイ

久々にカードワース始めて25作ほどプレイしましたが、一番面白かった作品。


伝説のスパイスを求めて、異国へ旅立ち、冒険するというファンタジーの王道です。
じぇんつさんやMJ12さんもこういった作品は得意ですよね。
タイトルは少しギャグっぽい(伝説の槍の影響?)ですが、ストーリーはシリアス気味で、伝説のスパイスを探すだけでなく、現地の王様の病気を治すということも深刻な目的となります。
全体的に非常に丁寧に作られているだけでなく、カード画像もほとんど自作で、すばらしい出来栄えです。
ストーリー、探索、戦闘が絶妙の割合でブレンドされており、カードワースの良さがうまく引き出された作品に仕上がっていると感じました。

クエスト氏作「妖魔の砦」をプレイ

垢抜けたシステムの短編探索シナリオ。
古い砦に住み着いたゴブリンを退治するだけのシナリオですが、探索システムがめずらしかったです。
シナリオ内では能力判定が多用されており、どういう判定が行われ、結果どうなったかがプレイヤーに伝えられるので、プレイヤーはまるでTRPGでサイコロを振っているような感覚が味わえます。
また、制限時間が設けられ、行動ごとに時間が消費されるので、緊張した雰囲気を楽しめると思います。
きちょうじの場合はレベル3でプレイしましたが、パーティの能力値をほぼ把握しているので、能力判定がほとんど成功してしまい、かなり楽にクリアできてしまいました。
おそらく普通のプレイヤーにはちょうど良い難易度になるのではないかと予想します。

丸平お園氏作「幸福な関係」をプレイ

PC同士の恋愛系シナリオです。
PCの1人が戦闘中の傷から病気にかかってしまい、別のPCが看護するというストーリーです。
選択肢によってエンディングが分岐するようになってます。
PC同士の関係は「恋人」「片想い」「親友」の3通りから選択でき、異性同士でも同性同士でもプレイすることができるようです。
きちょう時は、♀→♂の「片想い」でプレイしました。
丁寧に作られており、描写やストーリーの展開も良かったと思います。
パーティー内に恋愛を持ち込みたい人にオススメの作品です。

昇進氏作「葬儀屋シェリィと不思議の館」をプレイ

シリアス調の屋敷探索型長編シナリオです。
とある魔術師の遺体を弔うため、さまざまな仕掛けの施された陰鬱な屋敷を探索するというストーリー。
探索と謎解きを進めると、日記の断片が次々と手に入っていき、次第に物語の全貌が見えてきます。
探索というと、面倒な作業が求められがちですが、プレイヤーに配慮した作りが各所に見られ、ストレスなく楽しめると思います。
タイトルに葬儀屋とあるように、全体的に暗く、どんよりした雰囲気が演出されています。シリアスでダークなシナリオが好きな人には特にお勧め。
ボリュームと作りの丁寧さはさすが昇進氏といったところ。
プレイ時間は1時間少々、戦闘はほとんどないので、レベルは気にしなくてもいいと思います。

たてやん氏作「パパの背中を見よ」をプレイ

ベテランシナリオ作家たてやん氏のシナリオです。氏のシナリオはほとんどハズレがないのでお勧めです。
ストーリーは、自分の娘に大風呂敷を広げた新米冒険者が、PCの助力を得て芝居を打つが・・・というものです。
起承転結でよくまとまっており、後味のいいシナリオだったと思います。
うまく素材を活かしていることと、丁寧な作りが好印象でした。

ここも氏作「鍋の番人」をプレイ

依頼人宅で魔法の鍋を煮込むというシナリオです。
途中は作業シナリオかと思ったのですが、物語は意外な展開を見せ、迫力のクライマックスをむかえます。
普段私たちが鍋という言葉で思い浮かべる印象とは正反対に、薄暗い雰囲気がかもし出されていたことが印象的です。
背景画像が自作(?)であるようで、制作に対する気合を感じました。