「二次裏大冒険」、「ぶらりラピュタ下車の旅」をプレイ

ふたば☆ちゃんねるの二次元裏をモチーフにした作品です。
きちょうじはふたばにはほとんど行ったことがないんですが、それでもかなり楽しめました。
両作品とも作りが荒く、誤字や小さなバグがありますが、それを補って有り余る楽しさ・勢い・ボリュームを兼ね備えています。また、作者の情熱やプレイヤーに対する配慮が各所に見られました。


特筆すべき点は、主人公がPCではなくプレイヤーだということでしょうか。
きちょうじはPCに思い入れを持たない奇特なプレイヤーなのでまったく気にならないのですが、そうでない人は気に障るところかもしれません。


ストーリーは和やかなムードを基調としつつも、要所では真摯で情熱的な盛り上がりを見せます。
両者ともギャグ満載ですが、それが面白いというよりは、物語の端々に現れる友情や愛がプレイヤーを引き込むように感じました。


まずは「二次裏大冒険」ですが、前半はシティーアドベンチャー、後半は戦闘という感じで、ゲーム性とストーリーを上手に両立させています。
仲間を入れ替えることでイベントが変化するというのはOKN氏の「闇に誘われし者」にもありましが、この大人数のNPCの入れ替えは注目に値するでしょう。


よしなにと戦うシーンの
俺達としあきは、画像を中心に遊びの輪を広げてるんだ。子供みたいにさ、笑いあうんだ。だから俺達は、既出な画像が出てきてもなんとも思わない。その画像を題材にして会話が弾めば、それで十分なんだ。
にはちょっと感動(つд;)
迫力のラストバトルも楽しめました。各所に出てくるSagaネタもツボだったり…


次に「ぶらりラピュタ下車の旅」ですが、こちらもストーリー重視のシナリオで、のめりこんで楽しめました。
前作のNPCたちと小旅行に出るというお話で、ゆかいなNPCたちとの触れ合いと勢いのある冒険が楽しめました。
局所的な感動は少ないものの、前作を上回る出来だったと思います。


作りが拙くてもこういう勢いのあるシナリオって大好きなんです。
「冬の夢−純白凍てつく帰り道−」とか「ぶっとび列伝ナンタロー」、「猫が斬る」、「エト」、「ネコを探してください」などといった、作者の情熱がほとばしる作品はホント素晴らしいと思います。