昇進氏作「フェイク ザ フェイス」をプレイ

エフェクトブースターを最大限に活用した野心的な大作です。


ストーリー重視のシティーアドベンチャーと分類できるでしょうか。
以前冒険者にやっつけられた悪役が脱獄し、冒険者に復讐しようとたくらむところから物語は始まりますが、一見単純そうなこの事件は意外な展開を見せます。


その後のストーリーはとても面白いのですが、それに輪をかけて目を見張るべきところが、エフェクトブースターを活用した斬新なシステムです。
キャプチャ機能を使ったシナリオはSARUO氏の「雑貨屋の苦悩」がありましたが、これは有効的な活用にまでは至っていませんでした。
しかし、この作品ではそれがフル活用されており、しかもストーリーを進めるにあたって不可欠な要素となっています。
昇進氏は、練りこまれたストーリーと斬新なシステムを上手く組み合わせることによって、シナリオの質を優れたものにしていますね。


ストーリーに関しては、ユーザフレンドリーなので迷うこともありませんし、情報カードもたくさん手に入るので、筋を見失うことはないでしょう。
クライマックスの盛り上げ方にいたっては感服の至りです。ネタばらしはしたくないので、未プレイの方は楽しみしていてね。


左端の冒険者が物語の主人公となるので、ある程度は戦闘力に留意した方がよいかもしれません。